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無罪判決⑫ Billy Cobham





“electric man”by Billy Cobham & NOVECENTO feat. Brian Auger



不要CDを処分し始めてから1年が過ぎ、売った枚数は100枚を超えた。
売却金額も十数万になると、これはもうBOOK OFFなんて行ってられないなと。オークション万歳\/
これが一通り終わると売れ残りをざっくりまとめ売りして、次はアナログレコード盤の処理へと続く。
まだまだ果てしない作業となるわけですが、引っ越しのためにそろそろスピードを上げていかなければならなくなって来ました。

さてさて今回処分を免れたのはビリー・コブハム。
あー、これも買っていたなあ的なこのアルバムはイタリアのジャズ・ファンクユニット「NOVECENTO」とのコラボレーションで、ジノ・ヴァネリがゲスト参加しているのでついポチッとしてしまったのですが一、二回聴いてそのままになっていたのかな。まぁだいだいのCDはそんな感じでipodに取り込むまで行く曲はそんなに多くはないわけですが、存在そのものまで忘れてしまうともうこれは処分対象にまずなるわけです。

聴き直してみるとジノはまぁいいとしてのっけからかなり骨っぽいインストが飛び出す、それはもう7~80年代フュージョンを彷彿する渋さなんですね。
ビリー・コブハムのテクニカルなドラムがしっかりと音の柱となっていて、それはもうイタロ・フュージョンの枠を超えた仕上がり。曲名や歌詞も全て英語になっているのであくまでもこれはビリー・コブハム側から仕掛けられたモノなのだなと。
ゲストもジョージ・デューク、ジョン・スコフィールドなんてまるでコブハム-デュークバンドの再来みたいなところからイタリア圏でもおなじみのブライアン・オーガーやヴォーカルでジノの他にチャカ・カーンも参加と豪華。
しかし音は今のアメリカでは出せないハイパー・ヨーロピアン・フュージョンとなっていて、アルバム作りに対するコブハムの思惑がすぐに伝わって来るものとなっていますね。

いやー、このNOVECENTOのベースラインいいなぁ。画像を見る限り女性プレイヤーですね。やるやる!



billycobham3.jpg Billy Cobham & NOVECENTO/Drum n Voice vol.3 (2010)





無罪判決⑪ Earl Klugh


“magic in your eyes” by Earl Klugh



↑ちょっと興味深い映像でした(笑)


ご存知、アコギ・フュージョンの第一人者、アール・クルーが今回裁判のテーブルに上がった。
アール・クルーはそれこそ少年時代には良く聴いていた人ではあったが、もはやインスト物からはとんと離れている自分としてはこの天気予報だとかインフォメーションのBGMといった印象が強くなってしまったこの類の音楽はもう必要ないのではないか、と考えていました。

でもね、いざ聴いてしまうとやっぱり手放すにはいかなくなる魅力があるんですよね。

グレッグ・フィリンゲインズが全編的に鍵盤でサポートしているので、40年弱を経た今でも音の洗練度はさすが。何しろ録音が良いので流していても苦にならないんですね。
昔の音楽って曲の内容のわりには音が良くないものがあってそれは聴いていてもちょっとつらい。古い録音がそのまま味になる音楽なら良いのですが、フュージョンはそれじゃダメなんですね。
その点このアルバムは非常に耳ざわりの良い録音になっていて、それこそ一生モノにできるのではないかと。

ブッカー・T.・ジョーンズのプロデュース、珍しくジーン・ダンロップがドラムスを叩くアルバムと言うところもチョット、いいですね(笑)。

試しにアマゾンで中古盤価格を調べたらびっくり。15,000円近くになっていました。
そんな値段で買う人はまずいないでしょうけど、いつでも売っていれば手を出さないけど、いざ廃盤となると手元に置いておきたくなる。
そんな心理と言うか需要からその価格になっているわけです。

自分も何か今回そんな気分。このアルバムもめでたく無罪放免となりました。




earlklugh-magicinyoureyes.jpg Earl Klugh/magic in your eyes (1978)





無罪判決⑩ Andraé Crouch





“you gave to me”






最近のはわかりませんが、こと70年代のブラック・ミュージックにハズレは少ない。

だから処分品裁判にかかるのは白人系音楽が主になってしまいがちなのですが、それでも黒人系がまったく無いわけではなく、今もこうしてジャッジにかかっているCDが隣に堆く積まれているわけでありますが、今回処分を思いとどまったのがアンドレ・クラウチ。

まぁゴスペルですから?信者でもなんでもない自分はその雰囲気だけを楽しむには適度にコンテンポラリーでうってつけのアーティストだったわけです。この人のアルバムは何枚も持っていますが、クルセイダーズやデヴィッド・T・ウォーカーらを集めた名盤「Take ma back」後に出された今回のこの「This is another day」は少し地味な存在として自分の中では位置づけられていたのでした。
でも、何なんでしょうこの、いざ聴いてしまえば気分が良くなってしまうこの音楽的にも質の高い楽曲の数々は。

もちろん、ジーザスだのハレルヤだのがてんこ盛りなんだけど、そんなものは超越した音楽的魅力がやっぱりこのアルバムにもあるんですね。もちろん、曲の配置も練りに練られた素晴らしい構成。



次に聴くのは何年後かわかりませんが、めでたくこのアルバムも無罪放免となりました。



acrouch-thisis.jpg Andraé Crouch & DISCIPLES/this is another day(1977)



無罪判決⑨ David Gates






“silky” by David Gates







BREADのDavid Gatesが1980年に出したソロ・アルバム。また白人だ(笑)。

これもいつぞやWounded birdから再発していたのを買って何回か聴いたのか、そのまま円盤群の中に潜り込んでしまった一枚である。アーリー70's好きならかかすことのできない存在であるBREADだが、そこまでフォーキーな音楽はのめり込む事のなかった自分が、気になるバックアップ・ミュージシャンが居るわけでもないこのアルバムを何故購入していたのかはもう思い出す事ができない。おそらくAMAZONあたりを暇にまかせて覗いていた時に大人買いしてしまったCDの中の一枚だったのだろう。

今一度確認してみると、もうすでに50歳を超えている自分にはとても心地良く聴くことができた。これも夏の夜と言うスパイスが加わったせいなのだろうか、なーんてな。1980年に出されたアルバムではあるが、ロックも聴いていた70年代中期を彷彿とさせて懐かしかった。今日はその中でもひときわAORなナンバー“silky”をこのブログらしくセレクトしてみました。

そう、そのamazonでこのアルバムの販売価格を確認するとなんと驚きの1万円オーバー。
まぁその価値として信憑性の無い値段ではあるがとりあえずこれも取っておきましょう。小さな資産だな。






davidgates-fallinglove.jpg David Gates/falling in love again (1980)





無罪判決⑧ Byrne & Barnes




“keep on running”





今回、裁判のテーブルに乗ったCDはバーン&バーンズ。
購入した当時は何故か自分に響くものが無かったのか、もう何年も聴かずに放置していたものだった。
しかし、今回あらためて全体を通して聴いてみると、実に味わいのあるアルバムであることに気付かされた。
これは1981年発表の、所謂AORが最盛期を迎えていたそのリアルタイムな空気感を秀逸なメロディーとともに思い起こさせてくれる貴重なアルバムのひとつとしてこれからも語継がれて行くに違いない。
このアルバムがそれほど重要視されないのは、ウエスト・コーストのミュージシャンが参加してないからなのでしょう。そう。これは何を隠そうマッスル・ショールズ産のアルバムだった。スワンプの南部田舎町でAOR。そんなイメージを覆すものがここにはある。どんなプレイヤーがバックにいるのか、から、自分にとって良い音楽とは何か、と言う選択に変わって来た方々ならきっと愛すべき一枚となるに違いない。


と、ここまで無罪判決を言い渡してきて気が付いた。
裁判対象となるアルバムは白人アーティストがほとんどである。
やはり自分は基本的にブラック・ミュージックが好きなのだな。
いや、ブラックでダメなのはハッキリと白黒つけられてしまうとも言えるのですが。



byrneandbarnes.jpg Byrne and Barnes/an eye for an eye (1981)




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Author:mars
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