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無罪判決⑯ SING LIKE TALKING





“forever”





ほとんど手つかずだったCDの山から見つけた、それこそ掘り出しモノの一枚がこのSING LIKE TALKING/welcome to another world。
彼らの存在はすっかり忘れていましたね。それこそ日本の、ただのAORフォロワーかと。酷い言い方をすれば猿真似グループ的な印象が強く、ファースト・アルバムを持っていた自分はどうもその印象が強すぎて頭から離れていました。

しかし今回取り上げるこのアルバムも買っていたわけですから恐らく自分としても当時気に入った曲があったのだろうと推測します。20年ぶりに聴いてみるとなんだこれは、と。もうすでに単なる洋楽/AORに憧れているだけの拙さが滲む音ではなく、しっかりと彼らの世界観がアルバム一枚通して伝わる力強い存在となっている。いや、アレンジとメロディーのどちらも均整の取れた良曲がこれでもか、これでもかと畳みかけて来る構成に圧倒されてしまうのです。

確かにアレンジは全て「~風」と言ってしまう事のできる、悪く言えばパクリアレンジなのですが、いやいや、そうではない。リスナーがアレンジの元ネタに気づかされながら違和感無くSLTの音として楽しんでしまえるようになっているこの完璧なまでのコナレ感。世界を虜にした7~80年代洋楽/POPへのオマージュがふんだんに詰まっているわけでけっしてオリジナルの素振りはしていない。それどころか全編通じてとてもHopefulで愛の詰まった歌詞と佐藤竹善のヴォーカルによりしっかりとSing LIke Talkingの音楽として完成されているところが素晴らしいの一言ですね。

自分としてのハイライトは中盤の“skylark”~“forever”の流れ。言ってしまえばCHICAGO~EW&Fなんですが、なぜか思い出したのがスティーヴィーの「キー・オブ・ライフ」の中で“Sir Duke”~“I wish”への流れのような、アルバム中盤に飛び道具で盛り上げる構成ですね。もちろんあのアルバムも一曲目から静かに、かつ味わいのある良曲がずらりと並んでいたのですがそれと共通する感覚が自分の中にはありました。

家の片隅に眠ったCD群も本当に侮れないなぁ。ビートルズ、クイーンからEW&Fまで現れる、日本の音楽ユニットによる20世紀POPの宝箱のようなアルバムを20年経ってから発見する事もあるわけですから。




sltwtaw.jpg SING LIKE TALKING/welcome to another world (1997)








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