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Déjà vu







“déjà vu”






これは前作「デューキー・トリーツ」の流れを踏襲する形で、ロナルド・ブルーナーJr.、テディ・キャンベルのドラムスにマイケル・マンソン、ラリー・キンペルのベースと言う、バンドとしてもツアーを行っているほど息の合った当時における最良のレギュラー・メンバーと共に録音を行ったが、ここで特にこだわったのはデューク「初期の音」。それは自らが用いる楽器そのもので、最新の機材と共にビンテージ・アナログシンセの使用も復活させている。クレジットを見ると曲毎にウーリッツァーやローズを初めムーグやクラヴィネットなど細かく使用した楽器が記されている。音のカラーの多彩さはいつもの通りだが、そういった懐かしい楽器の音を再び使う事によって今の音の中にタイトルのような既知感、いや既聴感をもたらしているのだろう。以前このアルバムについてのインタビューでも本人が言っていた通り、マイルス・デイビスへのオマージュ“ripple in time(for Miles)”に象徴されるように「ファンキーでありつつ、古いタイプではないもっと自由な“今のジャズ”」を強く意識している部分が全体としても感じられます。女性コーラスが爽やかな、おなじみとなったブラジリアン・サウンド“a melody”で幕開けとなり、曲によってブルージーであったり、ポップであったり、もちろんファンキーであったりと、とてもスマートなアレンジの中にそのマルチ・パフォーマーとしての豊かなセンスをさりげなく醸し出すアルバムとなってはいますが、以前と違うのはただ多様な音楽を詰め込んだカラフルなアルバムではなくその中に統一感があるところ。軽く受け流すスムース・ジャズの類とは確りと一線を画す、じっくりと聴きこめばそのひとつひとつのアレンジの深み、そしてプレイヤーとしてのワザに唸らされてしまうのは今更ながら流石はデューク!と言ったところですね。そして、何と言ってもニヤニヤしてしまうのはタイトル・ナンバーの“déjà vu”。古くからのファンなら「don't let go」のラストをシメた“preface~the future”を思い出してしまうでしょう。“déjà vu”はそれをさらにミステリアスな曲調にしたような感じで、R,ブルーナーJr.の熱いフィルによって重厚感が増していますね。インタビューでも「自分が昔やってた音楽がまたあるようなないような…」と言っていましたが、このようなナンバーを最後に持って来る事によってアルバムを通してデュークのファンならどこかで聴いたことがあるような、それでいて新しい音であると言う、まさにデジャヴに包まれた一枚と言えるでしょう。




gduke-dejavu_20141129233336cbb.jpg déjà vu (2010)





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