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In a mellow tone





“never will I marry”







前作で現在における自己のすべてを見せたトータル・アルバムを出し、一旦これまでの音楽キャリアを総括したジョージ・デューク。その翌年に発表した本アルバムは対照的な観点から制作されたものだった。一言で表せばトラディショナル・ジャズ・アルバム。Brian Brombergのアコースティック・ベースと新進女性ドラマーTerri Lyne Carringtonとのトリオ編成を軸に、昔ながらの録音方法にこだわりオーバーダビングを極力抑えてトリオの同時演奏での一発録りで行われ、曲によってホーンやギターを加える構成で一枚統一されている。一度も録音を共にする事のなかったミュージシャンを初めて起用したのもジャズ・アルバムとして今までのアルバムとの違いをより鮮明にするためだったのだろう。しかし、至極トラッドでスタンダードなジャズをやりながら、ミュージシャンは比較的現代の若手~中堅を選んだのはフレッシュで明快な「今の音」にこだわったからか。タイトル・ナンバーは幼いデュークが音楽に興味をもつきっかけとなったデューク・エリントンのカヴァーで、カヴァー曲をアルバムタイトルにするなんて事は「save the country」以来で珍しい事。つまりはそのタイトルがこのアルバムを物語っていると言う事だろう。コンセプトは「メロディー」であるそう(melody is important!)で、ジャズの中でもメロディアスで、メロウな調のナンバーをカヴァーとオリジナルで織り交ぜて綴られている。そして彼の代表曲、クラーク・デューク・プロジェクト時代に生まれた“sweet baby”のピアノ弾き語りヴァージョンは全く別物の仕上がり。ピアニストとしての確りとした演奏力に引き込まれつつ、心地良いこの「あっさり」感はデューク自身の優しいヴォーカルにあるのかな。「ポピュラー・シンガーのジャズアルバム」的な香りがするのはやはり彼のその音楽的資質から来るものなのでしょう。





gduke-inamellowtone.jpg in a mellow tone (2006)




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