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The Clarke/Duke Project





“wild dog”by The Clarke/Duke Project





そして1981年、スタンリー・クラークとクラーク/デューク・プロジェクトを結成する。お互いのアルバムやプロデュース作を行き来していた間柄、ジャズ/フュージョンのみに囚われず既成概念を打ち破ってきたその音楽性、そして何よりも同じEPIC系レーベルに所属していた、と言う所は大きかっただろう。この二人が正式に組むと言うのは驚きでも何でもなく、むしろ必然であったと言える。二人の生む音楽に深く入れ込んでいた自分としても、このプロジェクトの立ち上げにはむしろ「そうか、やっぱりね」とニンマリしていた記憶があるくらいだった。

この二人の音楽はこうである、とひと言で表せないながらも、端的にはジャズ/フュージョンのスター・プレイヤーとなっていた彼らが組んだこのプロジェクト、目指したのはヴォーカル・ナンバーを中心としたポップ・ユニットだった。しかも彼らは黒人でありながら、選んだ音楽はブラック・コンテンポラリーやダンス&ソウルではなく、黒っぽさを抑えたスマートなポップスだったのだ。元々スタンリーがハードロックを好んだりする白人寄りのセンスの持ち主であり、G・デュークはどんなスタイルの音楽にも対応できるプレイヤーだ。当時としてはスタンリーの方が人気も知名度もあったし、ここはスタンリーのセンスを活かす方向に持って行こうと言う事だったのだろう。このアルバムに並べられているのはむしろダンサブルなブルー・アイド・ソウル的、白人が作るブラック・ミュージックのような品の良さが目立つものとなっている。そんな発想が功を奏し、デューク作の爽やかなバラード“sweet baby”は大ヒットとなった。スタンリーに花を持たせつつ、自らも曲の良さでさりげなく前面に立つ。デュークでなければできなかった芸当であろう。

しかし、正直なところどうだろうか。商業的な部分を度外視して、この二人の徹底的なジャズ/フュージョン作を聴いてみたかったと言うのがファンとしては本音ではなかっただろうか。二人がガチでバトルするのはアルバム冒頭の“wild dog”のみで、この雰囲気でインストを中心としアルバムを統一してくれたなら、おそらくこの世界で名ユニットとなっていたかと思うと惜しい気もする。





cla-duke.jpg The Clarke/Duke Project (1981)







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