プロデュース作ではないのですが、70年代のジョージ・デュークを語る上で興味深いアルバムをひとつ。ベテラン・ジャズ・ドラマー、ピーター・マガディーニの「Polyrhythm」なのですが、カルテット編成のジャズ・アルバムで曲によってはフュージョンにかなり近い作りになっている。しかしリーダー、P・マガディーニが渋いシンバルとスネア使いなのでスタイルとしてはジャズ。そんなキャラクターにデュークの新しい感性が加わってこのアルバムは“Polyrhythm”と名づけられたのだろう。ここでデュークは2曲のオリジナル作を提供しているが、とにかく全編デュークの存在感が大きい、音は違えどコブハム-デューク並みの影響力を持ったドラマーとピアニストによる双頭バンドと言えそうな内容となっている。録音は1975年、オリジナルは1976年の発売らしいが、自分が所有するのはデュークの注目度が高まった1980年の再発盤。ここではあらためて「featuring George Duke」となっていてそこはセオリー通りの商売をしていますね。
今日はマガディーニのオリジナル曲ですが、デュークが弾くエレピの響きがなんとも良い雰囲気の“five for barbara”を。
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