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The Dream




“Mr. McFreeze”






「the dream」、新年にふさわしいアルバムタイトルですね。偶然ですが。

これは一般的に「THE 1976 SOLO KEYBOARD ALBUM」として広く認知されているアルバム。いや、正確には「the dream」はその原版と言える。「THE 1976~」は収録曲こそ同じだが、かなり手が加えられているのだ。MPSとEPICとの権利問題からか、アメリカでは1982年までこのアルバムは発売されなかったそうだ。録音から6年もブランクが開けば、表現者としての感覚も変わって来ると言うところだろう。そのまま世に出したくなかった心情が読み取れる。しかし自分としてはその前にこのテイチクレコードから発売されたMPS盤で知る事となった。原版のヴァージョンもシンプルでなかなかなものです。録音は1976年だが、MPSから発売されたのは1978年。日本盤ジャケは洗練されたものに変えられているが、元々は虎の絵のジャケで、装いと中身のイメージとの乖離が大きく、それはもうやっつけ仕事のようなこのジャケには本当にお気の毒としか言いようがない。これは確りとしたコンセプトを持ったアルバムだったからだ。

これまで音の巾も広げ続け、元々はトリオの小編成で工夫を凝らしながらもこじんまりと演っていた音楽が多彩なゲスト・ミュージシャンを迎えて厚みのある音作りができるようになって来た。そこで、このアルバムである。


これは一切のゲストを使わず、自分一人だけのピアノ独演やエレピとシンセの多重録音により作り出された。いわば実験アルバムである。そんな中でも彼の豊かな感性が鍵盤のみの音の中にちりばめられているのだから、どちらかと言うとこれまでのアルバムの中で一番ジョージ・デューク自身を知りうる手助けとなるのがこの一枚ではないかと思えるほどだ。特に、お馴染み“love reborn”や“pathways”などのアコースティックピアノはキース・ジャレットにも通じる叙情を見せ聴き入ってしまう。

この中には、鍵盤奏者としてのジョージ・デュークそのものが詰められている。




duke-dream.jpg the dream (1978 日本盤)


gduke-dream.jpg the dream (1978 ドイツ盤)




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