“love reborn”by Flora Purim
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チック・コリアの「return to forever」、「light as a feather」への参加により一躍注目されるようになったフローラ・プリンがその翌年にあたる1973年、アメリカでのデビュー・アルバムを制作する事になる。
ここでのレコーディング・メンバーは夫であるアイルト・モレイラ、そしてベースはスタンリー・クラークとチックのアルバムでの面々が連ね、そこに南米系の新進ギタリスト、デヴィッド・アマロ、そして鍵盤は全面的にジョージ・デュークが担当すると言った構成であった。
デュークの起用はおそらく、キャノンボール・アダレイ・クインテットで演奏を共にしたアイルトによるものだろう。ブラジルから移住してもうすでにアメリカでの音楽的基盤を固めていた時期だから、アイルトはこの世界ではデュークの先輩にあたる。ジャズとボサノバとを融合し、ファンキーな黒人のリズムをも取り入れフローラの持ち味である妖艶なスキャットを強く押し出す為にはデュークの柔軟なフィーリングの鍵盤が必要だったし、当時最もフレッシュで、勢いのあるキーボーディストだったのだろう。
そしてこのアルバムのレコーディングによって、デュークはスタンリー・クラークと初めてコラボレートする事になる。昨年のクラーク/デューク再結成まで、長く長く朋友として付き合うスタート地点となったアルバムだ。
今日の1曲はこの中からお馴染みデューク作の“love reborn”。もともと「the inner source」収録曲だが、フローラが詩をつけヴォーカル作品としてカバーされた。数ある同曲のレコーディングの中でも一番味わい深いナンバーだと思う。
Flora Purim/butterfly dreams (1973)
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