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Al Jarreau & The George Duke Trio LIVE at Billboard Live Tokyo 2012




アル・ジャロウとジョージ・デュークのトリオが東京で一晩限りのライヴを行った。

最近やたらと忙しくなっていて、まぁ今回は無理だろうなと思ってはいたのですが、ちょうどメーカーの展示会に行かなければならなくなってしまい、と、言うことは私が勤めている会社ではその日は休みを取ると言うことになるわけで(つまりは公休利用で展示会に行く、仕事をすると言うわけです)、ちょうど良く東京に行く用事ができたので幸か不幸か、いや幸だろ!てなわけで帰りにビルボードライブに行って来ました。さすがに一日限りなので席が無いかなと思いましたが、カジュアル・シートが空いていたので滑り込みセーフでした。


おそらく、スタンダード・ジャズを中心としたジャズ・ライヴなのだろうな。。。
そんな風に勝手に思い込み、デュークはもちろんの事とても好きな二人でしたが、正直、自分が聴きたい音は今日に限っては出てこないだろう、と思っていました。それがなんと浅はかだったことか。


19時を過ぎてステージが暗くなる。いよいよだ。
ドラムスのゴードン・キャンベルに続いてデュークが現れる。
おお、ベースはマイケル・マンソンではないか!
アップライトのアコースティック・ベースが用意されていたので、彼が登場するとは思わなかった。いつものエレベでのプレイほどではないが、アコベでもしっかりとプレイしていた。あの巨漢だから大きなベースも軽々しそうだった。

そして最後にアル・ジャロウが登場。
ステージに素直に上がらず客席のフロアでしばらく客の拍手と歓声にニコニコと応えている。
その出で立ちは「酔っ払って陽気な、ちょっと変なじーさん」だ。もし後ろにあんな感じで立っていたら怖いかもしれない、が、アルは終始ニコニコしていた。変なじーさんではなく、楽しいじーさんなのだ。

オープニングはスタンダード・ナンバーの“moanin'”だった。アルのファンにとってモーニンと言えば“mornin'”の方だろう。しかしこの聴きなれたスタンダードがオープニングには実に合っていた。


やはりこんな感じか。

そうだな、今夜はジャズをとことん楽しんでやろう。とにかく生ジャロウは初めてだし。と、腹をくくったオープニングだった。


続くは“cold duck”これもクラシック・ジャズのカヴァーだ。イントロはアル自身がヴォイス・ドラムスになりカウントをとり始める。しかし、このハネるファンキーなリズムが、デュークの伴奏にピッタリだ。






バシッと決めたところで「ちょっと、ジョージ・デュークに任せるわ」てな感じでバック・ルームに引っ込んだ。サイドメンに徹していたデュークはここぞとばかりに「また東京に来たぜ! 俺だって去年マーカス・ミラーやデヴィッド・サンボーンと一緒にここで演奏したんだぜ! わかってるか?」と。

これには皆イェー!! おいおいわかってるってば。そしてやってくれたのは“Brazilian love affair”だ! まさかやるとは思わなかった1曲が飛び出した。ここではこのトリオのメンバー自己紹介的な時間だったのだろう、各自がソロをとったパートではライヴらしい熱いプレイをくり広げていた。


自己紹介が終わったら再びアルの登場、ここで歌ってくれたのは“teach me tonight”や“we're in this love together”、そして流れるようにすかさず“mornin'”だった。ここでのモーニンですよ。ジェイ・グレイドン・プロデュース時代のアルジャロウ好きにはたまらん流れでしょうね。てっきり「スタンダードな夜」と覚悟を決めていたのでここでの意外な流れですっかり自分も楽しくなってしまいました。


と、思ったら「またデュークに任すね。おじさんちょっと休憩タイム」って感じでアルがまたまた引っ込んでしまった。これには大爆笑。だって本当にその姿がヨレヨレなんだもん。70歳超えているからしかたがないけど、やはりワンステージ歌いっぱなし・立ちっぱなしはチョット辛いか。しかし歌っている時は素晴らしい。歳をとってもそこはプロ魂を見せつけてくれます。

デューク・トリオは最新アルバムから“you touch my brain”と定番“sweet baby”を演奏。しかしアルのヴォーカル・パフォーマンスを観てしまった後だと高音が出なくなってしまっているデュークの歌がなんとも痛々しかった。これが本職との差か。と思った瞬間でしたね。


さて、デュークが以前カヴァーしたデューク・エリントンの“in a mellow tone”が始まり途中からアル・ジャロウが再々登場、その後1965年のライヴを再現したかのような軽快なスタンダード“sweet pumpkin”を挟んで歌い始めた、いや、そのヴォイス・パーカッションぶりを最高潮に発揮したのが“take five”だった。5拍子と言う音楽的にもテクニカルな独特の乗りを出すこの曲にアルの超絶なヴォーカル・テクニックがなんともスリリングに繰り広げられる。ああ、このライヴに来て良かったなぁと、本当に良いモノを見せていただきました。脱帽です。





シメはまたもや「breakin'away」から“roof garden”でファンキーなノリになったと思ったら飛び出したのは“reach for it”!! これには自分もちょっと笑ってしまった。まったくデュークはどこへ行っても“reach for it”なんだなと。キーボードをサポートスタッフに任せて自分もステージ上で歌いだすわけです。この時はさすがにアルもタジタジ、すっかりデュークのペースに乗せられていましたがそれでも終始ニコニコして楽しそうでしたね。



ジョージ・デュークのトリオがバックであると言う強力な演奏があったからの素晴らしさもありますが、何といってもこの日はアル・ジャロウのパフォーマンスが凄過ぎた。いったいいくつの楽器を歌ったのだろう、いや、想像できない空想の楽器ではないかと思われるパフォーマンスも含めて、実に様々な声を聴かせてくれました。実際に観るその姿から出る歌を体感できたからこそ、アル・ジャロウの真髄を味わった一夜と言えるでしょうね。欲を言えば、“Spain”をやって欲しかった。これがセットリストに入っていたら完璧だったのになぁと。まぁしかたがない。





うーん、やっぱりライヴはそのアーティストの力量が出るなぁ。
やっぱり音楽はライヴですね。
アル・ジャロウ&ジョージ・デューク・トリオ、どうもごちそうさまでした。






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コメント

[C176] 素晴らしい!

熱い公演レポありがとうございます。
素晴らしい!
アルジャロウも頑張ってますねえ。
エンターテイナーが二人もいれば会場も盛り上がるでしょう。
reach for itも盛り上げるためには何でもやります的なサービス精神なんでしょう。たぶん。
ビルボードの2階席は音良かったですか?
ちなみに彼らは西新宿に行った様です。笑)
http://twitter.com/#!/airsvideo/status/177361478704304128
  • 2012-03-08 22:01
  • 秋田県民
  • URL
  • 編集

[C177] 調子に乗りましたが

少しでもライヴの雰囲気を感じ取れてもらえたら幸いでございます。
4階のカジュアル・シートも普通に聴けますよ。
しかしやっぱり一番身近な自由席がいいですね。
ノリが違いますです。

一行が西新宿に行ったと言うから飲みにでも行ったのかと思ったら音楽ビデオ・ショップですか~。
日本に来てまで熱心ですねぇ。

[C178] 都会に住みたいです。

やっぱり自由席で見たいですね。
出来ればステージ近く。
まあとにかく生の感動は強いので、生見ないと話しになりません。
特に彼らの様なエンターテイナーはCDだけじゃ本質が見えません。笑)
次回は万難排して参戦したいと思います。祈)
  • 2012-03-09 00:23
  • 秋田県民
  • URL
  • 編集

[C179] 今度は観に行って下さい

自分も六本木に行くには電車で1時間くらいかかるのですが、
それってとても幸せな事なのですね。
今回のようにツアーではなく限られた公演の場合は特に。

力のあるシンガーやミュージシャンほど、
音楽はライブなのだと言う事を判らせてくれますね。
ホント、良いモノを観せていただいた思いです。

[C180] クラーク・デューク4

下記見ると今年はクラーク・デューク4でツアーと書いてますが、このバンドでビルボード来たら万難排して見に行きます。
http://www.facebook.com/GeorgeDukeMusic
  • 2012-03-10 01:25
  • 秋田県民
  • URL
  • 編集

[C181] いいなー4

と、言うことはクラーク/デュークのニュー・アルバムが出るのでしょうか。まだ調べていませんが、いずれにしても、もし日本公演もあるのならこれは、行かなければならないでしょうね。20年振りかな?実現したらいいなぁ。

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