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Dreamweaver

“happy trails”ジョージ・デューク追悼特集として昨年から一年以上に渡り彼の足跡をひとつひとつ辿ってきましたが、ついに今回がオリジナルとしては最後のアルバムとなりました。前作から3年の月日をかけてリリースされたこの「dreamweaver」はその前年cancerによって亡くなられた愛妻Corineに捧げられたものとなっていました。当然ながら妻の死を受け入れられず音楽に向かい合えない時期があったようですが、ある朝に見た朝日をき...

Déjà vu

“déjà vu”これは前作「デューキー・トリーツ」の流れを踏襲する形で、ロナルド・ブルーナーJr.、テディ・キャンベルのドラムスにマイケル・マンソン、ラリー・キンペルのベースと言う、バンドとしてもツアーを行っているほど息の合った当時における最良のレギュラー・メンバーと共に録音を行ったが、ここで特にこだわったのはデューク「初期の音」。それは自らが用いる楽器そのもので、最新の機材と共にビンテージ・アナログシンセ...

Dukey treats

“Mercy” “treats”とは食後の軽いスイーツを意味するらしい。ジャケットはチョコレートを持って微笑んでいるデューク。しかもそのチョコの型は彼の代名詞とも言える、ギターの様に肩からかけるショルダー・キーボードだ。今回はこれで、楽しくくつろいでくれ、と言ったところかな。初っ端はデュークの掛け声から始まるスタジオ・ジャム・スタイルのファンク。どちらかと言うとMichael MansonのスラッピングとRonald Bruner Jr.のハ...

In a mellow tone

“never will I marry”前作で現在における自己のすべてを見せたトータル・アルバムを出し、一旦これまでの音楽キャリアを総括したジョージ・デューク。その翌年に発表した本アルバムは対照的な観点から制作されたものだった。一言で表せばトラディショナル・ジャズ・アルバム。Brian Brombergのアコースティック・ベースと新進女性ドラマーTerri Lyne Carringtonとのトリオ編成を軸に、昔ながらの録音方法にこだわりオーバーダビン...

DUKE (2005)

“T-JAM”約3年のブランクを置き放たれたBPM第二弾は自分の名をアルバム・タイトルとした。これは1986年の「George Duke」以来2回目の事だ。これは前回同様今回も「ジョージ・デュークのすべて」を見せる内容と言う事に他ならない。前作はピアニストとしての新境地に辿りつき、21世紀のソウル・ジャズを切り開いて見せたがそれも本人としてみればキャリアの中でのほんの一部分、ひとコマに過ぎなかったのだろう。その路線で続けて行...

Face the Music

“ain't it funky now”自らのレーベル、BPM(big piano music)を立ち上げ送り出されたアルバム第一弾。本人が言うように音楽キャリアのターニングポイントとなった作品らしく、70年代は恐いもの知らずでジャズ、ファンク、ソウル、ブラジリアンミュージックと好きな音楽をひとまとめに突っ走り、80年代ではブラック・コンテンポラリーの世界で表舞台を飛びまわり、90年代はいままでを総括するかのようなカテゴリレス・ミュージックを...

Cool

“wake up, smell the coffee”2000年代に突入。ワーナー・ブラザーズ最後のアルバムとなった本作は、新時代の幕開けに相応しくさらに新たなチャレンジを見せてくれた。その名の通り“cool”な最新のブラック・ミュージックである。それは前半のプログラミングによるシンプルなリズム・トラックをバックにしたデュークのヴォーカルを聴けば感じ取れる事だろう。無駄をそぎ落としたアレンジの中に本人やゲストのシャンテ・ムーア、ハワ...

After Hours

“from dusk to dawn”前作からわずか1年で発売された本作は、またガラリと作風を変えて見せた。ズバリ、インストルメンタル・アルバムである。特にここではピアニスト・ジョージ・デュークとしての姿が浮き彫りになっているが、諸作で良く聴けたようなシンセの多重録音によりアイディアをふんだんに盛り込んだ、と言ったものではなく、とてもストレートに鍵盤を弾きこむレコーディングとなっている。フュージョンと言うには落ち着い...

Is Love Enough?

“it's our would”オーケストラとの壮大な共生ライヴ・アルバムを発売した後、デュークが一呼吸置いて作ったアルバムは自らの本質的な音楽に回帰したものだった。それは主にブラック・ミュージックであり、前作のオーケストラ・アルバムとはまったく対照的な位置に存在するものと言える。この作品はダイアン・リーヴス、ラシェル・フェレルらの身内や、ジョナサン・バトラーといった今まで使わなかったゲストまで、デューク本人が歌...

Muir Woods Suite

1993年モントルー・ミュージック・フェスにおけるライヴ録音。この作品は「illusions」が発売され行き渡るまでリリースを抑えていたものだ。それは、これまでの音楽活動の中でもとりわけ異色のコンセプトをもって生み出されたライヴであったからだった。内容はジョージ・デュークのピアノ、スタンリー・クラークのベース、チェスター・トンプソンのドラムスにポリーニョ・ダ・コスタのパーカッションのみという小編成アコースティ...

Joe Sample/Sample This

“fly with wings of love” by Joe Sampleジョー・サンプルが亡くなった。ここのところ、立て続けだ。昨年のジョージ・デュークから、リッキー・ローソン、ウェイン・ヘンダーソン、そして、ジョー・サンプル。そんな訃報などつゆ知らず、昨晩無性に“spiral”が聴きたくなってしまい、ついでに“keep that same old feeling”でノリノリになって、しまいには「free as the wind」、「street life」まで夜中に聴きまくってしまったのは...

illusions

“money”ワーナー・ブラザーズからの第2弾。前作「snapshot」での流れを引継ぎつつ、若干スーマト過ぎるかなと思わせたところから今回はさらに力強さを合わせ持たせた印象がある。それはアルバム冒頭の華やかな“500 miles to go”から黒人女性が談笑するシーンをバックにデュークがエレピを弾き、スキャットする“411”で早くも聴き取れる。彼の鍵盤はとてもしなやかだが、ただ優しいだけのスムース・ジャズはやるつもりがなかったのだ...

Snapshot

“bus tours”再び3年もの期間を空けて発表されたジョージ・デューク名義のアルバムは、ワーナー・ブラザース移籍第一弾と言うものだった。クラーク/デュークの3制作とライヴ・ツアー、アル・ジャロウやフィル・ペリーら数作のプロデュースやバッキングなどの活動で大忙しの中、レコード会社の移籍を含めて耽々と新作の構想を練り込んでいたであろうことがこのアルバムの音に現れている。それは前作「night after night」でほのかに...

101 NORTH/forever yours

“forever yours”by 101 NORTH1991年、デュークは101NORTHのセカンド・アルバムを発売する。とはいっても、この2ndは1stとは全くコンセプトの違うものだった。今回はズバリ、ヴォーカルを全面的に打ち出したブラック・コンテンポラリー。しかし彼のオリジナルアルバムで聴けるヴォーカルナンバーとはまた異なる、あくまでもプロデュースに徹したものであり彼のカラーはそれほど強くはない。レコーディングメンバーこそデュークはも...

CLARKE/DUKE 3

“Oh Oh”by Stanley Clarke and George Dukeジョージ・デュークが亡くなって1年が過ぎた。この追悼特集も始めて1年が経ったと言うことだが今週からやっと1990年代に突入。引き続きお付き合いいただけたら幸いでございます。さて、今週はクラーク/デューク・プロジェクトの3。2の発売から7年ぶりに二人が組む事となったが再びこのユニットでアルバムを作ったのは1や2を出していた頃とはまた違った意味合いがあったに違いない。もはや...

Night After Night

“560 SL”本作はジョージ・デューク名義としては、3年ぶりのリリースとなった。毎年のようにアルバム・リリースをしていた彼としては、ここまで間が空くのはプロデビュー時期を除いては初めての事だったが、その間も前回の101NORTHのアルバム制作からマイルスやアル・ジャロウのプロデュースなど精力的に活動を行っている。しかし他のミュージシャンに力を貸す事は以前から行っていたし、その間も自己のアルバム制作はしっかりやっ...

101 NORTH

“lady of the night”by 101 NORTH101NORTH、この1stはブラック・ミュージックを中心に若干のアルバムをリリースしたL.A.の小さなレーベル、Valley Vueから発売された。これは実のところはジョージ・デュークの新しいプロジェクトだった。実際はデュークが曲を作り、アレンジを行い、鍵盤をプレイし、プロデュースまで全てやっているからだ。「どうしてこのバンドを作る事が考えられたのか?」と裏ジャケにはデューク自身が短いコメ...

George Duke (1986)

“broken glass”エレクトラ移籍2作目にして、あらためてアルバム・タイトルを自己の名とした。それは、前作から聴き比べてみれば明白だ。ヒット・チャートを賑わしていた当時のポップ・スタイルへのあまりにも安っぽい迎合に反省し、ここではポップを捨てずにデュークらしいオリジナリティが戻っているのだ。それは単なる回帰作ではない。80年代半ばらしいプログラミングも駆使しつつ、どっしりと重いファンクから哀愁のバラードま...

Thief in the night

“remembering the sixties”エレクトラ移籍後のファースト・アルバム。アルバム制作において迷走をしていたデュークが手に取るようにわかる、その当時のアメリカン・ポップにかなり傾倒してしまっているアルバムだ。ジャズ畑のピアニストからクロスオーバーへ、そしてソウル/ファンクを経てビルボード上位につけるポップ・ミュージシャンとなるまで、エピック時代までのデュークは自らが時代を切り開いて来た感があるが、ついにここ...

Rendezvous

“take it on”飛躍を遂げたエピック・レコードでの最後の作品。これまでデュークが行ってきたレコーディングと比べると、これまで通りポップに徹底してあるが故、とても小粒なトラックの集合体である印象を誰もが持つことであろう。コンセプトとしては「dream on」と同じ流れだが、それをややスケールダウンした感じだ。曲数も9曲とやや少なめ、そのうち2曲は本人ではなくJerry KnightとPIECESのリーダーGeoffrey Leib作によるもの...

Live Tokyo Japan 1983

と、言ったこれまでの音楽活動の流れで、ついにジョージ・デュークは自らのバンドを引き連れてのホール・ライヴをこの日本で行う事となる。1983年の暮れ、12月の事だった。当時アルバイトもろくにしていないような金無し高校生だった自分でも、このライヴだけはチケットを買って行かせてもらった。バンド仲間の同級生を誘ったが、ハードロック好きのメンバーには少々辛い内容だったかもしれない。しかしバンドをやっていく上で自分...

C/D2

“heroes”by The Clarke/Duke Project軽薄なドラム・マシンの音とともに始まるクラーク/デュークの2ndはデューク自身も語っているように明らかな失敗作だった。ポップ・ユニットとしてのアルバム作りはそのままだが、打ち込みのドラムに安っぽいゲスト・ヴォーカルの存在、まんま“wild dog”や“sweet baby”の二番煎じ、いや二匹目のドジョウを狙った安易な収録曲など、1stで二人が組んだ期待感や新味も薄れ、かなり小粒な安っぽさが...

Guardian Of The Light

“shane”これはいわば映画のサウンド・トラック的に作られたアルバムで、スター・ウォーズの影響を受け、空想科学小説のスクリプトを元にした壮大なコンセプト・アルバムとなっている。ここで目立つのは生オーケストラによるストリングスを効果的に使っている事。アーティストとして商業的にも成功を収め、アルバム制作に予算をかけられるようになったデュークの「次の一手」だった。実際にそこからのシングル・カット“reach out”が...

Dream On

“let your love shine”クラーク・デューク・プロジェクトが商業的にも成功した。そこで自らのアルバムも徹底的にポップで攻めていこうと言うことになったのが82年の「dream on」であった。ディスコ・ブーム最盛期にここで収められた“shine on”が日本で大ヒット。今までデュークを知らなかったようなディスコ好きのティーンズにまでその名が知れるようになった。高校生になっていた自分がクラスの同級生とジョージ・デュークの話が...

The Clarke/Duke Project

“wild dog”by The Clarke/Duke Projectそして1981年、スタンリー・クラークとクラーク/デューク・プロジェクトを結成する。お互いのアルバムやプロデュース作を行き来していた間柄、ジャズ/フュージョンのみに囚われず既成概念を打ち破ってきたその音楽性、そして何よりも同じEPIC系レーベルに所属していた、と言う所は大きかっただろう。この二人が正式に組むと言うのは驚きでも何でもなく、むしろ必然であったと言える。二人の生...

A Brazilian Love Affair

“brazilian suger”ソウルが核になったヴォーカル&インストアルバムを連発していた時期だったが、ここで突然ガラッと目先を変えてブラジル音楽とのブレンドをテーマにした。MPBが広く支持された今では珍しくもないが、これは洗練されたアレンジで調理されるブラジリアン・ポップ/フュージョンの草分け的な存在であった。曲によっては地元の南米系ミュージシャンを使い、さらに元々親交のあったミュージシャンであるAIRTO/FLORAやRau...

Peter Magadini/polyrhythm

“five for barbara”by Peter Magadiniプロデュース作ではないのですが、70年代のジョージ・デュークを語る上で興味深いアルバムをひとつ。ベテラン・ジャズ・ドラマー、ピーター・マガディーニの「Polyrhythm」なのですが、カルテット編成のジャズ・アルバムで曲によってはフュージョンにかなり近い作りになっている。しかしリーダー、P・マガディーニが渋いシンバルとスネア使いなのでスタイルとしてはジャズ。そんなキャラクター...

A TASTE OF HONEY/twice as sweet

“don't you read me on”by A TASTE OF HONEYジャニスとヘーゼルのベース/ギター&ヴォーカルの女性ソウル・デュオの3作目。もうすでに「今夜はブギ・ウギ・ブギ」でヒットを出していたユニットでしたから、デュークのプロデュースも変にヒネらずに直球勝負となっている。ちょっとチープなアレンジすぎるものもあるのですが、彼女達のそれこそ「蜜の味」なスウィート・ヴォーカルを殺さないシンプルなアレンジをしているところはさす...

SEAWIND (1980)

“two of us”by SEAWINDシーウィンドの4作目をジョージ・デュークがプロデュースする事になった。ハーヴィー・メイソンやトミー・リピューマがプロデュースしていた前3作も傑作揃いなのだが、良い意味でも逆の意味でもイメージ・チェンジをした本アルバムも痛快作となっている。ここではさらにポップを核としてポーリン・ウィルソンのヴォーカルをエキサイティングに、力強いグループとしてアピールする方向をとった。レア・グルー...

THE BRECKER BROTHERS/detente

“don't get funny with my money”by THE BRECKER BROTHERS元来のブレッカーズ・ファンにはちょっとショックな、もしくはイマいちピン、と来ないアルバムだった事でしょう。白人系の強烈なインスト・アレンジの中に兄弟のホーン・バトルが繰り広げられる持ち味が魅力だったブレッカー・ブラザースが80年になってプロデュースを依頼したのがなんとジョージ・デュークだったのですから。そして作られた音はやはりヴォーカル・ナンバー...

Dee Dee Bridgewater/bad for me

“don't say it(If you don't mean it)”by Dee Dee Bridgewater元々はスタンリー・クラークにプロデュースされポップ・フィールドに出ていったジャズ・シンガーだったがついにここでジョージ・デュークのプロデュース受ける事となった。ジャケットからして売れセン意識バリバリの本作だが、ジャズ・シンガーのメジャー・ヒット化が顕在になってきた70年代後半では彼女も一発スター・シンガーの仲間入りをさせたいと言う思惑も当然の...

Raul de Souza/sweet lucy

“a song of love”by Raul de Souza快進撃を続けた70年代、デュークは他のミュージシャンやシンガーへのプロデュースにも着手するようになる。特に70年代後半から80年にかけては興味深いアルバムが数々存在する。これから数週にわたってこれらを紹介して行きましょう。これはブラジルのトロンボーン奏者が活動拠点を移したアメリカ・レコーディングの2作目。時代背景からもジャズよりもフュージョン作で行こうと言う事になったのだ...

Follow The Rainbow

“sunrise”彼の音楽制作、作り出すアルバムの中ではこれまでもファンク&ソウルは重要なファクターであったが、前作「don't let go」でついにソウルを音の核に置くような曲作りを進める方向に舵を切った。“reach for it”のヒットで自信がついたのだろうが、そうでなくても当初から彼はヴォーカルの入るソウル・テイストの曲調を好き好んで作っていたのだ。元々はジャズの鍵盤弾きだったが、ここまで進んでくると、もう楽しくてしかた...

Dawilli Gongaの思ひ出

“the red planet”by Michael Whiteジョージ・デュークは70年代後半、自身のソロ・アルバム以外で他のミュージシャンのレコーディングに参加した時に、特に自身の在籍するレーベル以外の一部のアルバムでは変名でクレジットされていた。ファンなら周知の“Dawilli Gonga”、ダウィリ・ゴンガと言う名である。ジョージ・デュークと言うミュージシャンを発掘し世に知らしめた生みの親的なドイツのMPSから、より自身を飛躍させる可能性の...

Don't let go

“the way I feel”これまでは様々なカテゴリの音を組み入れながら、自己の音楽として表現をして行く形を取りつつジャズをベースとしたミュージシャンの立場をどこか残していたところがあったが、この「don't let go」からはファンク&ソウルを深く追求していくスタイルとなった。バイロン・ミラーやレオン・NDUGU・チャンクラーといったリズム隊とともにレコーディング・ミュージシャンを自らのファミリーとし、1977年からの数年はジ...

Reach for it

“searchin' my mind”そして、デュークのキャリアの中での最大のヒット・アルバム「reach for it」が誕生する。前作からわずか一年も経たずに、下世話な言い方をすれば、彼は「ウケるアルバム」を身につけてしまったわけだ。そう言われるのは本望ではないかもしれないが、彼の性格、音楽の楽しみ方を分かっているからこそ、単に商業的とは捉えるべきでないエンターテイメントを極めたクロスオーバー/フュージョンが完成したと言える...

From me to you

“up on it”独MPSでのアルバムリリースを終え、母国アメリカのレーベルからのアルバム制作がスタートした。輝かしきEPIC時代の幕開けである。本人曰く、このアルバムはまとまりのない作品であったと言っているが、それは承知の上。MPS時代の制作スタンスは引継ぎつつも、さらにスケールアップし大変垢抜けたキレのあるレコーディングとなって新しい時代のスタートを十分に感じさせるものとなっていた。自分がデュークを知ったのは「...

ゲーム、ではないなぁと。

“life is just a game”by Stanley Clarkeこのアルバムについては何も言う事はないのですが、まぁスタンリーのアルバムだし。もう周知の傑作だしね。スタンリーと言えばスクールデイズ。いやしかし、このアルバムの中で自分が一番好きなのはラストの“life is just a game”なんですね、これが。これぞスタンリーと言う泣きのメロディーで始まる組曲。この人って黒人なのにソウル/R&Bにあまり嵌ってない所がいいですね。だからこんな...

コブハム-デューク・バンド

“do what cha wanna”by THE BILLY COBHAM-GEORGE DUKE BAND70年代半ばから後半にかけてデュークがビリー・コブハムと組んで双頭バンドを結成しライヴ・ツアーを行っていた。これはデューク自身も自らのキャリアの中でハイライトとも言える時間だったと述べている。そのライヴの様子は若干1枚、全8曲とわずかながらも米アトランティックから発売されている。ビリー・コブハム側からの発売だ。当然コブハム/デュークバンドと言うネー...

The Dream

“Mr. McFreeze”「the dream」、新年にふさわしいアルバムタイトルですね。偶然ですが。これは一般的に「THE 1976 SOLO KEYBOARD ALBUM」として広く認知されているアルバム。いや、正確には「the dream」はその原版と言える。「THE 1976~」は収録曲こそ同じだが、かなり手が加えられているのだ。MPSとEPICとの権利問題からか、アメリカでは1982年までこのアルバムは発売されなかったそうだ。録音から6年もブランクが開けば、表現者...

Liberated Fantasies

“tryin' & cryin'”「解き放たれた幻想」邦題が良く考えられていて、時には原題よりも美しさををはなっていた頃のこのアルバムの題名。これと「感性の飛翔」はデュークのアルバム・タイトルの中でベストと言えるでしょう。前回やや雑多に様々なカテゴリの音楽を詰め込んだところで、今回はそれが整理されて来た印象。とは言え、デュークはデュークなので次に何が飛び出すかはわからないところは変わらず面白いのですが。“シャイにな...

I love the blues,She heard my cry

“giant child within US -EGO-”70年代半ばとなり、デュークもアルバム制作ペースが密になってきた。ジャズと言うひとつのカテゴリにもはや縛られなくとも、自分の望むスタイルでの活動が認知された事により創作意欲が掻き立てられて来たのだろう。このソロ5作目は急逝したキャノンボール・アダレイに捧げられたものらしい。ジャズはもとよりブルース,ファンク,ソウルなど様々な発展したブラック・ミュージックを「自己表現のために...

慈愛への旅路

“journey to love”by Stanley Clarkeスタンリー・クラークの3rdアルバム、「journey to love」。ソロ3作目にしてスタンリーも大胆なアルバム制作姿勢を取るようになって来た。まずはここでジェフ・ベックと競演すると言うところだろう。ハード・ロックのカテゴリに踏み出す事によって、ベース・プレイヤーとしての自己表現を確固なものにした。と、ともにアコースティックとエレクトリック双方のベースを使い分け、なんとも個性的...

AURAの勝利

“dawn”続く1975年にリリースされた「the aura will prevail」はスピリチュアルな中にもメロディアスにシンセを奏でるミディアム・ナンバー“dawn”で幕を開ける。デュークの情感がそのまま伝わってくるような、思いの丈を身体から捻り出したようなそのメロディーが耳に突き刺さる。これまでのアルバムには無かったオープニングだった。ひとつのスタイルで押し通すよりも、さまざまなジャンルの曲調を自らの感性を放出し聴衆に伝える...

“inca roads”

“inca roads”Frank Zappaの「one size fits all」の中に収録されている“inca roads”は曲の最初の部分でデュークがヴォーカルを、中盤からラストにかけてのジャズ・フュージョンする展開ではエレピのソロを弾きまくるといった、FZのナンバーの中でもジョージ・デュークの活躍と言う意味では最も彼がフィーチャーされたものではないかと思われる。このアルバムは1975年に発売されたが、“inca roads”はそれよりも前からライヴで演奏さ...

「感性の飛翔」

“love”前作とのインターバルをあまり開けずに制作された本作は、デュークをリーダーとするグループ名義で作られた。が、内容はNDUGUによる1曲を除き全てデュークによるもの。よって、ほぼデュークのソロ・アルバムとして捉えて良いものである。メンバーは前作のトリオ編成にAirto/Flora Purim夫妻、そしてなんと言ってもObdewl'l Xと言う変名で参加したフランク・ザッパが特筆されるところでしょう。レコーディングにディストーシ...

Crosswinds

“flash flood”by Billy Cobhamジャズ・ロックの名盤「spectrum」でソロ・デビューを果たした“ミスター手数”、また“タコ足ドラマー”とも称されるテクニカルドラマー、ビリー・コブハム。その続くセカンド・アルバムのレコーディングメンバーにジョージ・デュークが招かれていた。マハビシュヌ・オーケストラのイメージを引き継ぐ形でロック・サイドにアプローチした「spectrum」に対し、このセカンド・アルバム「crosswinds」は早々...

Faces in Reflection

“Capricorn”MPSにおいての実質的な2作目、「faces in reflection」。すでにシンセサイザーを全面的に使うようになり彼お得意のスペーシーな響きを際立たせたジャズ/フュージョン・アルバムだ。このアルバムからドラムスは長くデューク・ファミリーの一員となるLeon “NDUGU”Chanclerが担当する事となる。編成はトリオのままだがこれで全員が黒人となった。なるほど、アルバム冒頭の“the openning”での熱いドラム・イントロですでに...

Butterfly Dreams

“love reborn”by Flora Purimチック・コリアの「return to forever」、「light as a feather」への参加により一躍注目されるようになったフローラ・プリンがその翌年にあたる1973年、アメリカでのデビュー・アルバムを制作する事になる。ここでのレコーディング・メンバーは夫であるアイルト・モレイラ、そしてベースはスタンリー・クラークとチックのアルバムでの面々が連ね、そこに南米系の新進ギタリスト、デヴィッド・アマロ、...

The Black Messiah

70年代に入り、デュークはフランク・ザッパ&マザーズのメンバーとなっていたが、並行してキャノンボール・アダレイのグループ・メンバーとしても活動するようになった。それまでこのグループで鍵盤を担当していたジョー・ザヴィヌルが抜けた穴を埋めた格好ではあったが、晩年のキャノンボールはジョージ・デュークとともに演っていたと言っても良い。それほどこのグループの中で重要な存在となって行った。いや、ジャズだけではな...

Appendix

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mars

Author:mars
何だここは ここは何だ ヒヒーン

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